恋焼け 薬丸裕英 BLコミック


なにを言いだすつもりか!と、桜庭の眸が険しくなり、鷹司を睨めつけた。

深く息を吸い込むと、微かに草の匂いがした。「す……好き……?」。愛しい愛しい春樹―――。高敏も磨りガラスに顔を近づけ、脱衣所のほうを凝視した。

マゾヒズムとサディズムの心神にシンパシーを感じた一瞬だった。杏は肩をすくめた。

忠司の罪も、こうして消えれば今と違っていたのだろうか。智明はリビングのソファーに深く腰かけて、甲斐が部屋に入ってくるのを待った。そう―――僕の肌の上には赫いキスマークがくっきりと付いていた。が、高敏もただでは鍵を寄越すつもりはない。「それほど長く放っておいたつもりはなかったのだがな…」。ところが、鷹司は泣いている桜庭を見て、心臓を撃ちぬかれたように低く唸った。貫禄溢れる中年三人に取り囲まれ、嘉瑞は面食らう。

「──青山悟くん。きみのこれからの仕事だが、新商品開発のためのデータ要員ということでいいだろうか?」。「柾がどんな問題抱えてるか知らないけど、ぼくと結婚する、なんて言ったら、もっと問題が大きくなるだけだよ。ぼくは、こう見えても男なんだから……」。まだシラを切っている。「いいな、っていうか、嘉瑞、この会話、脱衣所に丸聞こえな気がする」。まるで夜の海のようである。「やけに殊勝だな。じゃあ俺はさんざん振り回されたんだ、キスぐらいさせろよ」。


ボーイズラブ小説作品紹介


パリ、日本のオシャレな遠距離恋愛を楽しむエリートリーマンの真崎と倫章。休日には早朝からせっせと燃える二人だけど、パリの真崎に新しい男の影が……。真相を確かめにパリへ飛んだ倫章は、真崎とブロンド青年との甘々生活を目撃する。傷心の倫章に、驚異の美形アンリが急接近してきて。……どうなっちゃうの?ついに出ました完結編。真崎と倫章にハッピーエンドはあるのか?番外編では二人の大学生活も覗けちゃうよ。

タイトル:いつもお前といつまでも
著 者 名:綺月陣
レーベル:講談社X文庫、 ホワイトハート
発 行 元:オークラ出版

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